双子の出産費用は?帝王切開での費用明細を公開!!

双子の妊娠が判明したけど、出産費用っていくらくらいになるんだろう・・・?1人産む40〜50万円くらいかかるって聞くけど、双子なら単純に2倍かかるんじゃないの?!そう不安になっているママさんたちへ。どうか、心配しないでください。

私自身、双子を出産しました。それはもう、これからかかるお金のことが心配で仕方なかったです。インターネットで調べてみてもイマイチ的を射た答えは見つからないし、病院から資料がもらえるわけでもない。きっと、幸せな気持ちにお金の問題が水を差しているかもしれませんね。

これは実体験を元にしているので、すべての双子ママに当てはまるわけではありませんが、実体験を元に双子の出産費用がいくらくらいになるのかを明細をだしながら、記していきたいと思います。出産費用の明細を明らかにすることと、窓口で支払い額を抑えるためにしておきたいことをご紹介します。

出産方法や産院の選び方によっても金額は大きく変わりますが、最低これくらいはかかるということを知ってもらえればと思います。私は予定帝王切開で出産し、管理入院等もなく、入院期間も最短で親子揃って退院してきましたので、双子の出産では最安かと思います。

実際に、私がお世話になった市民病院の明細書から書き起こすのと同時に、多少見辛いかと思いますが参考までに明細書の写真を載せておきますね。帝王切開での双子出産及び入院費用の実費明細です。

 

双子の出産の条件

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冒頭でも述べましたが、出産する際には出産方法や産院の選び方によって大きく金額が異なります。それは、双子でも1人でも同じことです。まずは、どのような条件で変わるのかを簡単に挙げてみます。
出産方法
  • 普通分娩
  • 帝王切開
産院による違い
  • 大学病院
  • 市民病院
  • 個人の産婦人科

これらによって、出産費用はかなり変わってきます。

出産方法は、私の時は「双子の8割がたは帝王切開です」と説明されました。普通分娩でも出産される方はいますが、「双子が両方ともちゃんと育っている」「2人とも逆子ではない」「正産期までお腹の中にいてくれる」この条件が揃えば普通分娩も可能です。ですが、双子の場合はハイリスクと言われるだけあって、この条件が揃うのはなかなか難しいのです。

帝王切開かぁ・・・お金かかりそうだし、痛そうだし、嫌だなぁ・・・傷跡も残るんでしょう?

そう思う方がいて当然だと思います。でも、帝王切開は健康保険が適用されるため、実際には費用の負担は少なくなりますし、後述しますが「限度額認定証」の申請をする事で窓口の負担を減らす事もできます。

痛いのは確かに痛いです。「陣痛とか産む時の痛みがないから楽だね〜」なんて言う人がいますが、そういう人がいたらこう思いましょう。「あなたは10cm近くお腹を切った事がありますか?皮膚を切り、腹筋を切り、子宮を着る痛みを知っていますか?」と。心ない言葉はスルーが一番ですが、帝王切開と聞くと大抵の方がこんな風に言ってきます。

傷口は目立たないように横に切る方法をとってくれるところもあります。緊急帝王切開は縦に切るとこが多いそうですが、これは母子ともに安全を考えた結果そうするそうです。

産院に関しては、通常、双子の場合はNICUがある病院でないと出産できないことがほとんどだそうなので、個人の産婦人科を選ぶ事はないかと思いますが、個人の産婦人科は食事や待遇がかなり良かったりするので金額もお高いです。また、大学病院も金額的にはお高いですね。一番良心的なのは市民病院です。

これらを踏まえて、私の出産の条件は以下の通りです。
  • 双子
  • 市民病院
  • 予定帝王切開手術
  • 入院日数10日間
  • 出産児数 2人
  • 直接支払い制度
  • 高額療養費制度

*双子の場合、切迫早産の可能性も高く、早い段階から(私が背説明を受けた時は出産予定日の3ヶ月も前から)管理入院するケースもあるそうです。管理入院や、産後の入院期間が長いとその分費用は大きくなります。

それでは、実際に私が双子の出産をした際の費用明細をご紹介します。

双子の出産費用の明細公開!!

それでは、私がもらった明細を紹介しますね。

<明細>

入院料   0円
室料差額  0円
分娩介助料 142,500円
分娩料   ーーーーーーーー
新生児管理保育料 108,000円
検査・薬剤料 0円
処置・手当料 0円
産科医療補償制度 60,000円
その他 73,872円
一時負担金等 91,647円

妊婦合計負担額 476,019円
代理受領 476,019円
総請求額 0円

0円表記が健康保険適用になった箇所だと思います。総請求額0円は窓口での支払いがなかったという事です。診療明細書を見ると、帝王切開の手術費用や投薬料の自費負担金額は載っていないのです。 新生児の管理保育料もここに含まれています。減免費用がー460,659円とあるので、健康保険等で減免がなければ合計は90万円を超えるんですね。

では、もっと細かい明細を実際の明細書を元に見ていきましょう。

帝王切開はいくらかかったのか?実際の明細書から読み取ると・・・

私の体験した双子出産における「入院代・手術代の費用」の明細書です。 少し見づらいのですが・・・この明細書は私が退院するときに実際にいただいたものです。
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私自身、退院の際に一銭も支払いをしなかった挙句、出産育児一時金がほぼ1人分返ってきたので、あまり気にもとめずにラッキーなんて思っていたのですが、記事を書くにあたって「帝王切開で出産って本当はいくらだったのか?」と気になったので書き出してみます。

帝王切開を含む、入院中の処置なども入れて、一体何にいくらかかったのか?という明細です。 私は医療従事者ではないので、この明細から全てを把握することはできないのですが、点数の記載のされているところはコチラを参考に計算してみました。

点数から費用の計算をしてみましょう。点数につていは、厚生労働省が定めた診療行為の点数が明記されています。 点数1点につき10円で計算

以下、明細書から読み取れるのは

左半分・・・「保険区分」

  1. 医学管理等630点(6300円)
  2. 投薬36点(360円)
  3. 入院料等26,800点(268,000円)
  4. 手術22,492点(224,920円)
  5. 麻酔2,117点(21,170円)
  6. 包括入院料32,8980点(328,980円)
  7. 食事療養費14,580円が保険適用で5,720円。

1〜6を足すと84,973点=849,730円となり、保険適用の合計金額となり、適用後の負担金額は85,927円です。そこに食事療養費を足すと、負担金額の合計が91,647円となり、保険外負担の欄に記入されています。

右半分・・・「入院区分」

  1. 診材10,612円
  2. 分娩料・保育料310,500円
  3. 文書代2,000円
  4. その他医業1,990円
  5. 消費税及び地方消費税2,410円
  6. その他41,500円

1〜6の合計が369,012円となっています。つまり、入院に関する負担額は369,012円かかっているということですね。『減免』欄の460,659円保険区分入院区分負担額を足したものです。 つまり、460,659円がこの度の出産でかかった費用(保険適用後)です。

実際に健康保険が適用されなければ、849,730円+14,580円+369,012円=1,233,322円です。健康保険のありがたみをひしひしと感じますね。

上の資料で入院区分の中に「文書代」とありますが、これは下記の資料から「出産証明2通」と読み取れますし、「その他医業」は「胎盤処置料」ということも読み取れます。「診材」の明細も記載されています。「その他」は不明です。

460,659円が窓口で支払うべき金額ですが、実際は窓口で一銭も支払っていません。それには出産育児一時金を「直接支払い制度」で出産費用の支払いにあて、「高額療養費制度」によって助けられています。それでは、最後に窓口で負担を減らすために確認しておきたいことをご紹介します

窓口での負担を減らすためにしておくこと

まずは、産院でも紹介されると思いますは、出産育児一時金の「直接支払い制度」というものに同意しておくとことです。妊婦の加入している医療保険者(私の場合は主人の会社の健康保険組合)に病院が代わりに出産育児一時金の請求をするというものです。
この出産育児一時金も双子であればちゃんと2人分支払われます。1人あたり420,000円の支給であれば840,000円の出産育児一時金が支払われる仕組みです。この制度のおかげで、私の場合は窓口での支払いはありませんでした。通常の出産であれば、もし足が出るような場合でも差額のみの請求となります。

妊婦さんの状態や、生まれてくる双子ちゃんたちの状態によって、入院期間や治療等にお金がかかる場合もあります。そういった場合は「高額療養費制度」を利用しましょう。あらかじめ分かっていれば「限度額認定書」の申請を加入している健康保険にしておきます。

下記の記事で「高額療養費制度」「限度額認定書」について詳しく書いてありますので、合わせて読んでみてください。

また、出産育児一時金で事足りた場合、差額は返金の請求ができます!これはお忘れなく!!出産育児一時金は一人当たり420,000万円支給されたので840,000円から460,659円を差し引いた金額の379,341円が、後日、返金されました。
さらに、任意で加入されている保険に「帝王切開手術」「入院費用」などが保険適用で保険がおりるものがあれば、あらかじめ必要な資料等をチェックしておいて、申請を必ずしましょう。

終わりに

いかがですか?なんとなく、何にいくらかかるというのがお分りいただけましたか?

私自身、久しぶりにこの明細書を見返して、「ブログに書いてみよう」と思ってから、内容を照らし合わせ計算しながら2日間あーでもないこーでもないと言いながら、やっと投稿できました。読みづらいところもあるかと思いますが、ご勘弁ください。

実際は窓口負担もなかったし、一時金の差額も丸々一人分ほど戻ってきましたよ!! と言っても、私も子供たちも、先生方から褒められたくらい母子ともに健康で、管理入院や特別な処置費用などは一切かからず、母子ともに一緒に退院できたので最安かもしれません。

なんだ!参考にならないじゃん・・・そう思った方もいらっしゃると思います。 しかし、最安でもこれくらいというのがわかっていただけたのではないかと思います。

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  1. ベネティ

    来週、予定帝王切開で、双子(38週目)を出産する予定のものです。私も運よくここまで管理入院はなく、予後が問題なければ9日間入院の予定です。
    私の場合は市民病院ではなく、個人産院にて出産になりますが、条件的にはブログ主様とほとんど変わらない双子出産になりそうなので、細かく具体的に記載していただいていて、すごくわかりやすくて助かります!
    初産かつ双子で戸惑い、調べても調べがつかないことも多いので、こういった記事は本当にありがたいです。
    他の記事も参考にさせていただきますね!

    • aiko

      来週に帝王切開されるのですね!今は不安や楽しみがいっぱいだと思います。
      ですが、まずは自分と赤ちゃんたちの事だけを考えていてくださいね。
      管理入院もなく順調のようですので、今は産後のためにも安静にしつつ、寝れるだけ寝ておきましょう!
      私が出産するときも、やはり双子の情報はなかなかなくれ不安におもいました。
      これから双子出産・育児をされる方の参考になってよかったです(^▽^)
      これからも、お役に立てるような記事を書いていきますね!

      実はうちに双子は明日が2歳の誕生日なのです。思い起こせば2年前、ちょうどベネティさんの状況でした。
      初産で双子。未知の世界と奇跡の合体です。
      大変なことも多いかと思いますが、双子ちゃんたちはママを選んできてくれたんだと思います。
      妊娠期間中も大きなおなかで頑張ってこられたと思います。これからも無理せず、頑張りましょう(^▽^)
      陰ながら、無事に出産されますことをお祈りしていますね!

      双子の育児のことなど、なにかあればお気軽にお問合せくださいね!

  2. ゆめ

    はじめまして。37歳で双子を妊娠していることが分かりました。

    お金のことなどとても不安だったので読んで何とかなるかもと思いました。

    上の子は10歳になるのですが、まさかの久々の妊娠が双子とは衝撃を受けています。どんな産後になるか想像もつかず不安でしょうがないですが、こちらのブログを色々と参考にさせていただきたいと思います。

    ありがとうございます。

    • aiko

      ゆめさん
      初めまして、コメントありがとうございます。
      双子ちゃんを授かったとのこと、費用の面から不安は尽きないものと思います。
      ですが、無事に生まれてくれればあとはなんとかなる・・・というかするしかない!!と、思い悩む間も無く3年が経とうとしています。
      費用は本当に何事もなく入院もなく帝王切開で期日通り退院してNICUにお世話になることもなく・・・という費用ですので、参考程度にしていただければと思います。

      産後はとにかく、無理をしないことです!
      心身ともに辛いこともあると思いますが、「いっぺんに二人。完璧にできなくて当たりまえ!」とおもって、できることからしていけばいいと思います。
      上のお子さんも10歳であれば、きっとママが大変というのは伝わると思いますしね。
      辛い時は、無理せず我慢せず!ですね。
      お腹に抱えているだけで不安でいっぱいだと思いますが、どうか、可愛い双子ちゃんとのご対面を楽しみになさってくださいね♪