絵本の読み聞かせはいつから始めていつまですれば良いの?
子供が生まれると、絵本の読み聞かせをするお母さんやお父さんも多い事と思います。読み聞かせといっても、まだ寝ている時間の方が長い赤ちゃんに、いつから始めればいいのだろう・・・と思いませんか?
- 産まれてからすぐに始める理由は?
- 絵本の読みきかせは赤ちゃんの頃から始めない意味がないの?
- 読みきかせはいつまですればいいの?
絵本の読みきかせについて、こんな風に感じることはありませんか?私は産後4ヶ月目頃に、市の集団健診の際に「ブックスタート」というものを知りました。NPO法人が絵本お読みきかせについて話をしてくれるものです。
そこで2冊の絵本が配られ、絵本の読みきかせを始めましょうという話をされました。その時上記のような疑問をもったことを思い出しました。
これからの子育ての中で絵本の読みきかせについて考えるいい機会だと思ったので、以下のことについて考えてみます。
- 絵本の読み聞かせをいつから始めるのが良いのか?
- なぜ早くから始めるのか?
- 赤ちゃんの頃から始めないと意味がないのか?
- 読み聞かせないつまでするのか?
ついて考えてみようと思います。
まずは、読み聞かせをいつから始めると良いかについてですね。
読み聞かせはいつから始める?早く始める理由とは!
大抵は「生まれてからすぐに!」と言われますよね。ですが、明確な理由はご存知ですか?
私は産後、市からの案内で0歳児の集団健康診断の際に「ブックスタート」という活動の事をしりました。「絵本」と「赤ちゃんと絵本を楽しむ体験」をさせてくれるNPOの活動の1つです。
ちょうど生後4ヶ月にあたるころでした。
内容は市区町村によって異なるそうですが、集まったお母さんと赤ちゃん向けにスタッフの方が絵本を読み聞かせてくれ、2冊ずつ絵本プレゼントしてくれました(我が家は双子なので4冊くださいました)。
当時、まだ首も据わったかどうかの頃で、はっきり言えば絵本に興味を持っているようにも思えませんでした。
とりあえず、読み聞かせてはみるものの、うまく読めている気もしないし・・・
子供達も「ふーん・・・」といった感じでしたね。
ですが、この頃から読み聞かせを始めるのには理由があるのです。
それは「母語を獲得すること」、つまり言葉を覚えることです。
生まれて間もない赤ちゃんは、もちろん言葉を話せません。周りにいる年長者たちとの関わりの中で、いろいろなことを学び、吸収していきます。
0〜3歳までは母語を獲得するために語りかけることが大切なのです。
たくさん話しかけてあげることで、話しかけてくれた人の口の動きや発音の様子を一生懸命インプットしているんですって。
でも、単純に話しかけるだけでは「たくさん」とは言い難い・・・そもそも会話は成り立たないわけですから、一方的に話しかけることになるのです。
これが苦手という方も、私の周りには結構多いのです。
そこで絵本を読み聞かせるという手段があるわけですね。読み聞かせることは、赤ちゃんに語りかけるのと同じなのです。また、スキンシップも同じくらい大切とされていています。
語りかけ+スキンシップ=読み聞かせ
なのではないかと思います。生まれて間もない頃から、絵本の読み聞かせを始めることは、赤ちゃんのためでも母親のためでもあると言えますね。
読み聞かせは、母語の形成や世界観、考える力や想像力をつけるのに必要と言われます。
主に、赤ちゃんの頃や幼児期は母親とのコミュニケーションのためにもとても有効だという話も聞きます。
ですから、絵本の読み聞かせを始めるのは赤ちゃんの頃から始めるのが良いということなんですね。
母親の語りかけとスキンシップで、子供にとって必要な力が養われていくと思うと妙に力が入ってしまいそうですね。
ですが、絵本の読み聞かせをしてあげられるのは、意外と短い期間でしかないのです。
そして、始めるのが遅かったからといって心配することはありません。
読みきかせはいつから始めても良いのです。早い方が良いけれど、遅いから意味がないということではないんですね。
さて、始まりは見当がついたして終わりはどうでしょうか?
次はいつまで読み聞かせをすれば良いのかについて考えてみましょう。
いつまで読み聞かせをすれば良い?
読み聞かせが必要がなくなるといえば、子供が自分で読書をするようになった時です。
小学校に上がるころには、簡単な絵本であれば自分で読める子もいるでしょう。自分で読みたがる場合は、もちろん子供自身に読ませてあげるといいです。
代わりに、ただ読ませるのではなく「ママにお話を聞かせて欲しいから読んでくれる?」と、子供から読み聞かせてもらいましょう。
子供が読み聞かせをしてくれることで、読書の力がつくようになります。
また、小学校の低学年では、絵本を読み聞かせてもらう方が良いこともあります。絵本の世界観を思う存分楽しむには読み聞かせてもらう方が良い時期でもあるそうです。
ですので、本格的に読み聞かせが必要なくなり始めるのは、小学校中学年あたりからでしょう。
小学3年生〜4年生の中学年の頃には長文も自分で読めるようになり、理解できるようになってきます。
このころから自分で読書をする力もついてきますので、読み聞かせの卒業の時期でもあります。
自分で読むことができるようになってくると、読み聞かせを要求されることも少なくなるでしょう。
そのような子供の成長の中で、本を通して子供と時間を共有したければ、一緒に本を選んだり、同じ本を読んでみましょう。
「ここは子供にちゃんと理解してもらいたい」
「ここはしっかり伝えたい」
という場所を、読み聞かせてあげるのも良いと思います。
いずれにせよ、このころに読み聞かせは卒業となるでしょう。
これからは、読み聞かせではなく、同じ本を通して感想を述べ合ったり、オススメの本を選んであげると言った楽しみができますね。
赤ちゃんの頃に読み聞かせができなかったけど、もう手遅れ?
赤ちゃんの頃に、読みきかせをあまりできなかった・・・という方もいるはずです。
- 産後すぐに職場復帰したので、読みきかせの時間をなかなか取れなかった
- 絵本を読むのが苦手で、なかなか気が進まなかった
- 読みきさせを早くからさせると良いということを知らなかった
理由は人それぞれだと思います。
私は初めての出産で、双子を出産しました。手探り状態の育児で相手が双子だったので、心身ともに余裕は多くありませんでした。ですから、絵本の読みきかせについては他所の家より、ずっと少ないと思います(現状でも)。
理由はなんであれ、読みきかせをしないからコミュニケーションが取れないとか、読みきかせをしないから言葉が覚えられないということではないと思います。
先にも述べていますが、母語の獲得やスキンシップ、コミュニケーションに有効だと書きました。
ですが、読み聞かせられなくても、たくさん話しかけてあげれば母語の形成もできるし、コミュニケーションもとれますよね。
もちろん、絵本や児童書を読むことで、子供にいろいろな力を身につけさせる手助けをすることができます。ですが、0〜3歳頃までは、主に母語の形成と母親とのコミュニケーションがメインです。
ですから、赤ちゃんの時から始めないと意味がないということはないです。
最後に
いかがでしたか?
今回この記事を書いてみて、思っている以上に、読み聞かせをする期間が短いのだなぁと感じました。
生まれてすぐに始めたとしても、小学校中学年の10歳ころには卒業です。子育ての10年なんて、きっとあっという間だと思います。
昨日出産したような感覚なのに、気づけば1歳半を超え、年が明けたら2歳になる双子たち。あと8年したら10歳ですもんね。
読み聞かせを3歳までに延べ1万冊!!歌い聞かせも延べ1万曲!!そうして我が子は東大に受かりました・・・というような、凄技の教育方法を語られている方を、先日テレビで拝見しました。
それはそれは衝撃的で、東大を目指しているわけでは毛頭ありませんが、延べ1万冊って驚異的!と驚きを隠せませんでした。
ですが、同じように読みきさせをしないと!!と考えてしまうと、ストレス過多でおかしくなるんじゃないか・・・と感じたので、読みきかせに限りませんが、無理をしないようにしています。
赤ちゃんから始めないと意味がないということはありませんし、小学校の中学年には卒業してしまう可能性が高い、読み聞かせ。
コミュニケーションのツールとして、子供の成長の糧として、無理なく生活に取り入れていきたいものです。
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