お月見団子の由来とは?実は深い意味があった!!

「お月見」と言ったら、まん丸のお月様にお団子、うさぎというビジュアルがまず浮かんでくるのではないでしょうか? 誰かに教えてもらった記憶はないのですが、なぜかそのイメージが定着しているんですよね。 でも、よくよく考えてみると不思議ではありませんか?

  • お月見になぜ団子を食べるの?
  • うさぎとお月見の関係とは?
  • お団子の食べ方は?数に決まりはある?

今まで、あまり気にしていなかったお月見についての疑問を具体的に調べてみたいと思います。

お月見の意外に知られていない情報を知って、お月見をさらに楽しんでいただくほか、話のネタにもなるのでぜひ読んでみてくださいね!

お月見になぜ団子を食べるの?

月見

なぜお団子を食べるのか?ご存知ですか?

その理由は・・・

  • お月様に豊作祈願
  • 収穫の感謝をするため
  • お米で月に似せた団子を作ってお供えするようになったため

と言われています。

丸い団子には、物事の結実、健康や幸福という意味もあるので、お月見の日に、お団子を用意して感謝や祈願に用いられたんですね。

ちなみに、豊作祈願を月に対してしたり、月に似せた団子を作ったり・・・収穫祭とどう関係があるのかご存知ですか?

まず、お月見とは旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事のことです。

別名「中秋の名月」「十五夜」とも呼ばれますよね。

実はこの風習、日本独自のものではなくて、中国から伝わってきたものなんです。

中国では月見の日にサトイモを食べることから、サトイモの収穫祭という説が有力となっています。

それが奈良、平安時代頃に日本に伝えられたそうです。

旧暦の8月は1年の中で最も空が澄み月が美しく見えることから観月の宴が開かれ、江戸時代には収穫祭として親しまれるようになったのだそうです。ここに収穫祭としての始まりがありますね。

ただ、旧暦で行われていた行事なので太陽暦とは異なり、厳密に現代の日付に合わせようとすると年によって一定しません。そのため十五夜関連の行事の日付が毎年変わるのも大変なので、9月15日に固定しているケースもあるとのこと。

またお月見=満月のイメージが強いのですが、残念ながら必ずしも満月になるとは限らないんですよね。

ちなみに、今年のお月見はコチラ→今年のお月見はいつ?十五夜を楽しむ準備をしよう!

どうですか?お月見って意外と奥が深いですよね?

次は、お月見のイメージに定着しているうさぎについてお話したいと思います。

うさぎとお月見の関係とは?

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月のウサギに関しては、中国や日本で古来から伝承が多く聞かれるそうです。中国ではこの月のウサギを玉兎(ぎょくと)、月兎(げっと)ともいうそうですよ。

ウサギの餅つきにかんしては、

古代中国では、「月のうさぎは杵を持ち不老不死の薬を作っている」

と考えられていました。

それが日本に伝わり不老不死の薬ではなく、餅に変わったと言われています。

理由としては満月のことを「望月(もちづき)」と呼ぶことから

もちづき→もちつき

になったとも言われています。

おはぎとぼたもちの記事でもこういった内容の事を書いたのですが、昔の人は語呂合わせが好きだったんですね。なんともしゃれっ気があると思いませんか?

でも、なるほど!と納得できるところがすごいです。

また先にも述べた通り、お月見に豊作祈願、収穫の感謝という意味があることから、薬よりもお餅をついているという方がぴったりときますね。

子供のころから月にはうさぎがいてお餅をついているんだよと聞かされていたせいか、今でも普通に信じてしまっていますが、夢があって素敵ですよね。

ただ可愛いからではなく、ちゃんとした由来があったんですね。ウサギを見る目が変わりそうです!!

続いて気になるのは、お団子です。

お月見の楽しみでもあるお団子の食べ方や数に決まりはあるのでしょうか?

お団子の食べ方は?数に決まりはある?

ススキと満月

お団子は月が見える時間に月を見ながらいただきます。月が一番綺麗に見える時間帯がベストとのことです。

今は高い建物が増えて、月が見える場所や時間帯も限られてしまうと思いますので、なるべくなら下調べしておきたいですね。

またお団子の数ですが、十五夜にちなんで15個お供えするのが主流です。

並べ方は

  • 1段目に3×3で9個
  • 2段目に2×2で4個
  • 3段目に2個

で計15個となります。

神事では一番上の2個は正面からみて縦に並べるそうですが、ご自宅でお子様と一緒に楽しむ!みんなでわいわい楽しむ!という場合は、あまり気にし過ぎずに楽しむのも良いと思います。

他に、

  • 1年の満月の数にあわせて12個(閏年は13個になりますね)
  • 15個を簡略して5個

とする場合もあり、必ずしも15個並べないと月見団子じゃない!というわけではないそうです。

ちなみに、お団子の形はまん丸ではなく少しつぶれているのってご存知でしたか?。なぜかというとまん丸の団子は死者の枕元に備える枕団子に通じてしまうからだそうです。

丸い団子には、物事の結実、健康や幸福という意味もある一方で、このようなことも気にするのは、いかにも日本人らしい気がしますね。

昔から行われてきて、当たり前のように過ごしてきた物事も、こうやって由来などを知っていくと、奥深く面白発見がありますね。

由来を知ってお月見を楽しみたいですね

お月見の由来や意味を改めて知ってみて、日本人の月に対する愛情を感じました。

日本人は月が大好きという話を聞いたことがあります。昔から月のことを歌に詠んでいたことからも分かりますね。現代の歌にも月はよく出てきます。

そんな月好きな日本人なので、こんな風流な行事を放っておく手はありませんよね。

今年の中秋の名月には、仲の良い人と集まってお月見の会を開いてみてはいかがでしょうか?

逆に古いことが新しく感じられるような気がします。

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