小学校で読み聞かせ!高学年へのおすすめはコレに決まり!
最近では、学校で読み聞かせの時間を設けているところも多いそうです。先生が読み聞かせを行う学校もあれば、お母さんたちが持ち回りで行う学校、ボランティアの方が来てくれる学校と、多岐にわたるようです。
低学年の子供たちにはまだまだ絵本でも通用しますし、中学年の子達にもまだ選ぶ余地は残されていそうですよね。
悩ましいのは高学年向けの読み聞かせです。自分で読む力が備わっている年齢でもあり、10〜15分の制限時間ないで出来る読み聞かせを考えるのは一苦労だと思います。
そこで、今回は小学校高学年に向けた読み聞かせは、どんな題材を選べばいいのか?おすすめはどんなものか?について紹介したいと思います。
面白い話はウケがいい?高学年におすすめの本!
高学年への読み聞かせで手応えを感じられている方の中には、『面白い話』を選ばれる方が多いそうですよ。思わず笑いが巻き起こるような読み聞かせができたら、読み手も聴き手もきっと気持ちのいい時間が過ごせますよね。
そこで、おすすめなのが「落語」なんです。
子供に落語?!と思ったかもしれませんね。ですが、意外な事に子供向けの番組で落語が取り扱われる事もあるんです。NHKの「えほん寄席」は子供から大人まで楽しめる落語がアニメとなって紹介されています。
クスッと来る物から、笑えてしまう物まで沢山あるんです。長い落語ももちろんありますが、そんなに長い話でなくて良いんです。だって10〜15分ですから。
落語に興味のない人でも聞いた事があるようなもので言えば「じゅげむ」や「まんじゅうこわい」などは子供でも楽しめますよね。おすすめなのは
- ばけものつかい
- はつてんじん
- おにのめん
- んまわし
などが手軽でおすすめです。大型の絵本で販売されている物の中に、先にも触れたNHKの「えほん寄席」シリーズの物もありますし、小さな子供から大人まで楽しめる内容の物が多いので、短い時間で面白い話に挑戦してみるなら、落語はもってこいです。
とはいえ落語って難しいんじゃない?と思われますよね。プロのようにとはいかなくても、プロを参考にしてヒントを得るのはいかがですか?
Universal Musicさんの桂枝雀師匠の動画は、身振り手振りも大きくて見応えがあります!
ここまですれば、子供達の視線を独り占めできそうですよね!さすがに、桂枝雀師匠のようには難しくても、身振り手振りを加えて話すことは効果絶大だと思います♪
また、最近では「昭和元禄落語心中」というTVアニメも放映されていますので、子供達の興味を引くにはもってこいです。まずは自分が見てみるというのも一つの手ですね!
好きこそ物の上手なれ!好きな物や興味のある物なら、ご自分も楽しんで読み聞かせできますよ♪
そして、もう一つおすすめなのは『空想科学読本シリーズ』です。柳田理科雄氏が書くSF考察本なのですが、私は中学生の時にハマりました。くだらな〜いの中に潜む爆笑シリーズです!!子供達にとって笑えるネタ盛りだくさんです。
例えば、
- ウルトラマンが3分間で守れる範囲は?
- ポケモンはなぜ小さなモンスターボールに入れる?
- 足の遅いカメに負けたウサギは、どれだけ眠った!?
- アルプスの少女ハイジの乗っているブランコが実在したらその大きさは・・・
- 特撮番組でおなじみの変身や巨大化はどこまで科学的に正しいのか・・・
- タケコプターが本当にあったら、空を飛べる?
- かめはめ波を撃つには、どうすればいい?
- アンパンマンの顔は、普通のアンパン何個か?
など、何気なく見ていたアニメや特撮、昔話や童話という空想世界の不思議を科学的に考察する、なんとも楽しいシリーズです。
思わず気になってしまう内容や笑える内容が盛りだくさん。このシリーズはジュニア向けとしても出版されています。
一見くだらないと思えるようなことを大真面目に考察しているところは何とも笑わせてくれます。空想科学の世界ではありますが、これ機に科学の授業が楽しみになる!なんて事もあるかもしれませんよね。
最近では人気漫画『進撃の巨人』について考察された物もあるので、話題としても興味を持ってもらえそうです。
それでも、どんな物を選ぶのがいいかな?と悩んだ時は・・・
今時の子供事情!昔話や伝記もアリ!?
意外にも、童話や昔話、伝記など知らない子供が多いのだそうです。絵本では読み聞かせをしてもらった事があるかもしれませんが、本来のお話からだいぶ要約されてしまっている内容がほとんどなので、王道のお話でも実は全容を知らない子が多いのだとか。
- 日本昔話
- グリム童話
- アンデルセン童話
- イソップ物語
- マザーグース
- ギリシャ神話
- 人物伝記
などですね。確かに、この手のものは絵本になっていて、小さな子供へ読む本の中には大体が含まれているように思います。ですが、大体が端折られていますよね。
高学年相手に、童話や昔話なんて・・・と思うかもしれませんが、絵本としても有名な話なら、「このお話全部知っている?」という入り口であれば、新しい発見や興味をもってくれると思います。
また、育ってきた環境で、知っている童話や昔話のレパートリーはかなり差がありますよね。私と主人とでは知っているお話や、読んだ事のなるお話に相当の差がありますし。
童話や昔話も、かなりの数がありますし、聞いた事のないお話もかなりあると思います。ギリシャ神話などは、お話の登場人物が現代で使われている言葉の語源になっているものもあったりするので、面白いですよ。
おまけ:読む時間に配慮して題材を選びましょう!
高学年になれば考える力や、物の分別、人を思いやる気持ちなどがついてきます。ですから、自宅で本を読むとき、または読み聞かせるときなどは「負のテーマ」を選ぶのもおすすめです。
しかし、小学校で読み聞かせの活動を取り入れているところの殆どが、1時間目が始まる前、朝の時間を利用しているようです。所要時間は10〜15分というところですね。
読み聞かせをされる方が気をつけている題材の中に
- 命の尊さを学ぶ
- いじめ問題について
- 戦争に関する物
- 道徳心を育む物
などがあるようです。
朝から辛く悲しいお話を聞かされるのはどうですか?
大人だって、朝一番のニュースで辛くて悲しいニュースばかり見たら、1日の気分が暗くなてしまう事だってありますよね。
このタイミングで読み聞かせをする場合、学校生活の1日の始まりで行われるのですから、読み聞かせが、その日1日の気分に影響を与えることも少なからず考えられます。
ですから、『私がとってもおすすめだから!!』という勢いだけで選んでしまうのはちょっと危険。感動するお話や、考えさせられるお話ばかりが読み聞かせに向いているとは限らないんですね。
特に高学年の生徒を相手にする場合は、押し付けがましいと思われてしまうと、せっかくの読み聞かせの時間が台無しになってしまいかねません。
読み聞かせの失敗談の中で多いのがこの手のものです。どうしてこの本を選んだのか?なぜおすすめなのか?を語るとき、それが、すでに押し付けがましいと感じられるのだとか。
命の尊さや道徳心を育む題材を選ぶのはダメではないのですが、せっかくの時間なので
- 本への興味を引き出す
- 読み聞かせの時間を楽しめる
- 新しい分野の本を選ぶ際のきっかけ作り
を目指してみてはいかがでしょうか?普段自分では選ばない本や、子供がなかなか選ばないような題材を選ぶ事で、本を読む事への興味を引き出したり、読み聞かせの時間という物が苦痛ではなく楽しいと感じられたら素敵だと思いませんか?
終わりに
私が小学生の頃は、この時間は「朝の15分読書」や「早朝マラソン」の時間だったのですが、現代っ子達はこの時間に読み聞かせをしてもらえるんですね。なんとも羨ましい時代です。
読み聞かせは子供たちの成長に一役買ってくれる存在ですが、その方向性は様々です。赤ちゃんの頃から読み聞かせをしよう!とママたちは必死に絵本を毎日何冊も読んでいるかも・・・。
ですが、大きくなる活字離れが進み、本を読むよりゲームが好きな子の方が多くなっていく気がします。高学年ともなれば、ちょっとした反抗期にさしかかっているかもしれませんね。
そんな時に、まずは、本に興味を持ってもらう事が大切ですよね。自分の知らない事を調べたり、読んだり、考えたり学んだり。本て面白いんだなぁ!と興味を持ってもらえたら、その読み聞かせは成功だと思います。
それが生徒でも、自分の子供でも、面白いと思える話や本に出会うのは、子供の成長にとってとても有意義だと思います。
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