就活で”頑張ったこと”を聞かれたら?頑張った例を紹介!
就活では必ずと言っていいほど”学生生活の中で頑張ったこと”について質問されるのをご存知ですか?採用担当をしていた頃、学生さんたちの履歴書やエントリーシートを拝見しては、その内容から学生生活をどのように送られていたかを想像していました。
文面から、その学生さんが学生として自社が求める人材なのかを見極めるのも採用担当の仕事ですからね。
さて、この質問をされたなら、あなたは自身の学生生活を振り返って何と回答するでしょうか?
うまく答えられそうですか?
ちょっと不安だな・・・頑張ったことと言われてもイマイチ、ピンとこないし・・・そう思う方もいるかもしれませんね。でも、よほどグータラな学生生活を送られていない限り、”頑張ったこと”は色々な角度から見つけることができます。
そこで、今回は就活で”頑張ったこと”を聞かれたらどういう答えが求められているのかについて、考えてみたいと思います。
目次
就活で頑張った事を書くには!
まず、大前提に、なぜ企業はこのような質問をするのでしょうか?例えば・・・
- 学生生活を知ることで自社に合うか合わないか判断する
- 学生が経験したことで自社に活きるものがあるかどうか判断する
- 自分の経験したことを自分の口でしっかりと相手に伝えることができるか
このような事を見ているかもしれません。
企業によりますが、学生の本分は一応学業ですから、学業がおろそかな状態は悪印象になりかねません。基本的には学業優先が印象としては好ましいです。しかし、頑張った事は必ずしも学業だけでなくても良い場合もあります。
基本的に評価しやすい順位としては
- 勉強・部活
- 資格・趣味
- アルバイト・サークル
といった順番のように思います。さっさく勉強について見ていきましょう!
学生の本分!勉強を頑張りました!
勉強を頑張るのは大前提です。だって、学生ですから。例えば、
『私は大学の4年間勉強を頑張りました!』と言ったらどうでしょう?
『学生なんだから当然でしょう。』と言われてしまいますよね。
これはすべての場合に言える事ですが、
- 何を
- どのように頑張ったから
- どういう経験につながったのか
を説明できないと話になりません。
ですから、学業を頑張ったのでは素晴らしい事なのでせめて
- ゼミ・・・ゼミのテーマ、選んだ理由、内容など
- 卒業論文や研究・・・研究の内容や成果、進捗状況など
- 留学・・・留学した理由、留学で得られたこと
を自分の口で説明できるようにしておきましょう。研究のテーマが直接、仕事に関係なかったとしても、よほど専門的な仕事でない限りは気にしなくても良いと思います。
大切なのは、そこからどんな事が自分の成長につながって、その成長が仕事にどのように発揮できるかなのです。少なくとも、自分の成長にどのような影響があったのか?までは説明できるようにしておきましょう。
例えば文系の学部に通う女子学生が自動車の営業職の選考を受けていたとしましょう。
面接官:学生生活の中で頑張った事はなんですか?
学生:私は卒業論文で「若者言葉」について研究しています。
面接官:どのような内容ですか?
学生:若者言葉というのは定義というものが曖昧で、どの年代が使用するか?という事も明確ではありません。そこで、代表的な若者言葉を3語選び、まずはどういう意味で使用されているのかをまとめました。次に、どの年代の人が使用しているかを100件ずつデータとり調査しました。結果として、10~30代の男女が若者言葉といわれる意味合いで使用しているという結果が得られました。
この研究では自主的にテーマを選択するというところから、その内容や調査方法も自らが動かなければ成果が得られません。卒業論文を書く事で、自分で考える力、調べる力、行動する力が身につきました。
これはあくまで例ですが、営業職には関係がないような論文内容であっても、それを通してどんな事が自分を成長させたか?まで伝えようとしていますね。営業には自分で考えたり行動する力は必要不可欠です。言われたことをハイハイといって聞いているのは営業ではなく御用聞きですからね。
専門的な職種であれば、研究内容が直接的にその会社の利益とつながる可能性もありますが、多くの場合は大学で学んできた事や経験してきた事が、すぐに仕事の役に立つ内容とは限らないものです。
これは勉強以外の事でも同様です。
部活は成果が出なくても良い?サークルは?
例えば、あなたが大学4年間部活動に真剣に取り組んで、結果を残していたとしたら、それは頑張った事として胸を張ってもいいと思います。また、もし結果を出せなかったとしても、4年間継続して続けられたという事は評価に値します。
これがサークルとなると、また違います。
おじさんたちもそんなことは百も承知です。
サークル活動を頑張ったという学生さんの殆どの方が「サークル活動でみんなをまとめました」「サークル活動でコミュニケーション能力が得られました」と言いますが『ふ〜ん?それで?』と言われるがオチです。
これ以外で、思わず面接官が納得するような活動内容と、成果が話せる方はサークル活動について話してもいいですが、おすすめはしません。
アルバイトや趣味は評価されるの?
自己PRに大学4年間で頑張った事に堂々とサークルやアルバイトと書いてくる学生が多いです。
はっきり言うと、サークルやアルバイト、ボランティア活動を頑張ったと言われても、こちらは聞き飽きている状態です。どの学生さんも大体皆さんが口を揃えておっしゃいますよね。
仮に、単位取得数や成績証明の内容が目をみはるほど良いとしましょう。その上で、サークルやアルバイト、ボランティアも頑張ったんです!というのなら評価に値します。むしろ高評価ですよね!
ですが、成績証明はズタボロ・・・となれば、大学4年間遊び呆けていたのかな・・・という印象にしかなりません。
アルバイトを頑張ったのも悪い事ではありませんが、上でもお話しした通り『学生の本分は学業』であって、ろく勉強せずにアルバイトに勤しんでアルバイトのリーダーになったんです!どやぁ!!って言われても
「はい、そうですか」
という感じです。
ですので、もしアルバイトの事を伝えたいのであれば、学業と両立されている場合にしておく方が無難です。
ただ、アルバイトをする事で得られる経験は大いにあります。
- 接客業の厳しさを知る
- 言葉遣いやマナーを覚えた
- お金を稼ぐという事の大変さを知る
こういったところから、自分がどのように成長できたか?その経験が社会に出てどう役に立つかを自分なりに考えて伝える事ができればいいと思います。
また、趣味や資格取得も悪くありません。
その趣味への打ち込み方などにもよりますが、大学生活を送る中で大学以外の勉強も一生懸命頑張って資格を取得しました!とか、趣味で習っているピアノでコンクールに出場して入賞しました!とかであれば、頑張ったこととして評価しやすいです。
どんなこともそうなのですが、その経験が自分にどのような成長をもたらしたのか?が明確であり、それを自分で伝えられれば良いと思います。
頑張ったことがない時は・・・
『自分はあまり頑張ったと胸を張って言えることがないきがする・・・』と思う方も知るかもしれません。ですが、もしかしたら、自分が当たり前に生活している中に、他の学生が経験しないような経験をしているかもしれません。
そして、他人が「頑張ったね」と評価してくれているとしたら?
それが自分の考え方などを大きく変えたことであれば、頑張ったことと自分で言えるほどではないのですが・・・と前置きして話してみるのも良いと思います。
- おじいちゃんおばあちゃんの介護を手伝っている
- 入院中の母の代わりに家事を自分がすべて担った
- 自営業の父の仕事を手伝っている
こういうことは、当たり前と自分が思っていても、周りからは「いつもありがとう」「がんばってるね」と思われていると思います。それを当たり前にやっていることが、すでにスゴイと思う人もいます。
思いやりや、自主性、責任感、忍耐力がないと出来ませんからね。そういった生活の中で、培った経験や考え方も「頑張っていること」として話してみるといいと思います。
終わりに
企業によって様々ですが、1つ言えるのは”自分の言葉で伝えられるか”は重要です。どこかのコピペは聞いていて退屈ですし、印象に残りません。
これはエントリーシートや履歴書もそうですね。何百人という学生さんの履歴書をチェックする身としては、良くも悪くも印象がないと、その学生の情報もインプットしにくいものです。
ですので、できる限り自分の言葉で伝える努力をしてください。
そして、嘘は基本的に見抜かれますので、事実を述べること!
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