お彼岸のお供えはお寺さんに何をどう渡すの?
みなさんはお彼岸にお墓参りや先祖供養などをしていますか?
お彼岸は年に2回、春と秋にありますが・・・
いざご先祖様の供養に行こう!と思っても分からないことがたくさんありませんか?
お供えやらのしのことやら、自分でやろうと思うと不安なことばかり・・・そこで、
- お供えの金額はいくらくらい?
- お菓子や果物でも良いの?
- のしの書き方は?
といった点について、調べてみました。これでお彼岸を迎えるのも怖くありませんね!
では早速・・・お供えを包んでいこうと思ったはいいけど、金額は? あまりに常識から外れていたら恥ずかしいし、みんなどれくらい包んでいるのでしょう?
とても気になる、お供えの金額からご紹介していきます
お供えの金額はいくらくらい?
お供えの一般的な金額をまとめてみます。
お寺さんへお彼岸法要に出席する場合:3000円~10,000円
個別に法要をお願いした場合:30,000円~50,000円(お寺以外の自宅などで行う場合には別にお車代3,000円~5,000円を包むこともあります)
知人や親戚へ法要に出席する場合:1名で出席―10,000円~20,000円 2名で出席―20,000円~30,000円(地域や先方の慣習などでも違いあり)
法要に出席する場合は、施主が用意してくれる会食や引き出物の負担を考慮するという意味合いもあるようです。
お彼岸法要をご存知でしたか?
仏教では極楽浄土へ(煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ)渡るための修行として、六波羅蜜の教えという修行があります。
六波羅蜜の教えとは下に記す6つの教えのことです。
- 布施―他人へ施しをしましょう
- 持戒―戒を守り、反省をしましょう
- 忍辱―不平不満を言わず耐え忍びましょう
- 精進―精進し努力をしましょう
- 禅定―心を安定させましょう
- 智慧―真実を見る智慧を働かせましょう
本来であれば、毎日実行するべきなのですが、なかなかそうもいきませんよね。
そこで年に2回お彼岸の時くらいはこの教えを実行しましょうね!ということでお彼岸法要が開かれているのだそうです。
ちなみに、お布施の渡し方としては直接手渡しをするのではなく、小さなおぼんにのせて渡したり、袱紗を用いて渡すことが良いとされています。
ここまでは、「お金を包む」ことを前提に進めてきました。
「お金を包むのはちょっと・・・何かと相手に気を使わせそうだし」という風に、あなたは思ったことがありませんか?
特に、親戚や、知人となれば気心が知れていてもお金が絡めば気を使ってしまいがち。
そこで、お金以外でお菓子や果物をお供えとしてもいいのかどうかご紹介していきます。
用意するのはお菓子や果物でも良いの?
お彼岸のお供え物を選ぶポイントはお寺と親類や知人のところとでは少し違うようです。
- お寺 -日持ちするお菓子が一般的
- 知人 -お菓子、フルーツ、花束、故人が好きだったお酒や食べ物など
他にも精進料理をお供えすることもあるそうです。
また、お彼岸といえば おはぎやぼたもちを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- 春のお彼岸―ぼたもち(牡丹の花にちなんで名付けられた)
- 秋のお彼岸―おはぎ(萩の花にちなんで名付けられた)
春にはぼたもち、秋にはおはぎをお供えするのもいいですね。
また直接お参りに行けない時にはお線香を一緒に送るのもお勧めです。
ところで、お供えを贈る時にはのしは必要なのでしょうか?
のしの種類や書き方などについてもご紹介しておきますね。
熨斗(のし)の書き方にマナーは?
お彼岸のお供えにつける のしについては、このように選ばれることが多いそうです。
- 関東 黒白の水引
- 関西 黄白の水引
水引の種類は「結び切り」―繰り返すことのないように・今回一度で終わる という意味を持っています。
昔から日本では、色による位置付けという文化があるのをご存知ですか?
金・銀色、紫色、赤色、藍色、緑色、黄色、黒色
この順番で、色による位置付けがされています。
結婚式などのご祝儀袋は、水引の色が金銀、などの色が使われていますよね?逆に、お葬式などの御霊前、ご仏前では黒色が使われています。
これは、
- 結婚式などの婚礼儀式が最も高い儀礼
- お葬式などの弔礼儀式が最も低い儀礼
として位置付けられているからだそうです。
関西、関東で違いはありますが、やはり低い位置の色が使われているというのがわかりますね。
また地域によってはしきたりがある場合もあるので、気になるようでしたら事前に確認を取っておくと安心ですね。
具体的なのしの書き方は、
- 上部に「お供え」または「御供」
- 下部には名前をフルネーム
で書きます。
お葬式の時は薄墨で書きますが、お供えの場合は黒の筆ペンなどで大丈夫です。
おわりに
お彼岸にお供えするものについて、参考になりましたでしょうか?お金にしても、果物やお菓子にしても、直前で用意するのは大変ですよね。のしを用意したりということであれば、前もって準備も必要です。
お供え物の供えるは、共に供する、一緒にいただくという意味だそうです。
この場合は、ご先祖様と一緒にいただくとなるのでしょうね。
ですから、お彼岸の時には故人の方を思い出し、その方が好きだったものを頂くというのも良いかもしれません。もちろん、マナーやしきたりはありますが、何よりも、1年1度でもご先祖を思いだして過ごすことが大切ですよね。
普段なかなかお墓や仏壇にお参りすることができない方も、いい機会ですからお彼岸には手を合わせたいものですね。
この記事へのコメントはありません。