冬の土用にオススメの食べ物は?旬の食べ物で冬を乗り切ろう!
冬の土用の丑の日ってご存知ですか?土用の丑の日は夏でしょ!と思った方、実は夏だけじゃないんですよ。冬にも春にも秋にもあるのです!
私も土用の丑の日といえば夏、夏の土用の丑の日にはうなぎを食べる。これが日本人の夏!くらいに思っていたのですが、土用の丑の日は夏だけではないのです!
さて、今回は冬の土用について取り上げたいと思います。というのも、冬の土用という言葉を耳にしたことはあっても、いつなのか?何を食べればいいのかわからない!私はそう感じたのです。きっとそう思うのは私だけではないはず。そこで、
- 冬の土用は、何を食べるのが良いのか?
- 2016年の冬の土用の丑の日はいつなのか?
意外と知られていないようですので、冬の土用の丑の日には何を食べると良いのか?食べ物、おすすめの食材について書いてみますね。また、2016年の冬の土用の丑の日はいつか?もご紹介しますね。
寒い冬を乗り切るために、冬の土用できっちりスタミナ補充して頑張りましょう!
それでは、まずは2016年の土用の丑の日について簡単に調べた物をご紹介します。
冬の土用の丑の日に食べたい旬の食材!
夏と冬、どちらでもおすすめはしじみ。夏の土用しじみと冬の寒しじみ。夏にも冬にも旬があるのがしじみです。
しじみの栄養価もウナギに匹敵するほど。ウナギはどうしても苦手なのよ!という方でも、お味噌汁などで手軽にとることができるので、しじみはいかがでしょう?
また、頭にうのつく食べ物でも良くて、スタミナがついて良しと思えるものとすれば牛肉でしょうか。手軽に摂ることができることもそうですが、調理方法も様々なので、冬の土用に牛肉を食べるのも良いですね。
また、寒中の食材といわれるお味噌、凍み豆腐、寒卵と合わせるのも良いと言われています。
冬の土用は・・・栄養価の高い食材で体が温まるメニュー、スタミナのつくメニュー
食材は・・・うなぎ、しじみ、牛肉、お味噌、凍み豆腐、寒卵
といったところでしょうか?ウナギは旬ということもあって、土用の日が近づけばスーパーでも手に入れるのは簡単そうですね。寒中ということもあって、寒さを乗り越えるためにもしっかりとスタミナのつく、温かいメニューを考えたいものです。
また、ウナギ屋さんに足を運ぶのも良いですよね。冬の土用の丑の日にウナギやさんに足を運ぶ、ツウな感じがしませんか?個人的にはウナギは苦手なので、牛肉の方向で検討したいと思います。
私が作るのならば、お品書きはこうなりますね。
- 凍み豆腐の煮物
- しじみのお味噌汁
- 牛肉のすき焼き 寒卵を添えて
ウナギ以外は全て網羅!ガッツリ食してやりますよ〜♪そういえば、なぜ土用の丑の日にウナギを食べるのかご存知ですか?今回はおまけにウナギを食べる風習が生まれたきっかけについてご紹介します。3つの諸説あるのですが、1つは調べてみて初めて知ったものでした。
オススメの食材やメニューなどをご紹介しましたが、中でもオススメの食材があるんです!実は冬が旬の栄養満点食材!これを食べて寒い冬を乗り切りましょう!
旬は冬?冬の土用こそウナギでしょ!
夏の土用の丑の日の話じゃやありませんよ!冬こそウナギなんです。というのも、
ウナギが一番美味しく食べられるのは、むしろ冬!土用の丑の日にウナギを食べるなら、断然冬の土用の丑の日がオススメです。もちろん、栄養価も高いので寒い時期にしっかりと栄養をつけて、冬を乗り切ろうという意味もありますよね。
夏同様、その栄養価が評価されていることからも、冬場も是非食べたいところ。蒲焼きでももちろん良いのですが、冬のあったかメニューとして
- ウナギの吉野汁
- ウナ茶漬け
- ウナギのお粥
など、体の中から温まるようなメニューも良いですね。普段とは違った食べ方を楽しむのもアリですね。また、上記にも紹介したように、ウナギ以外にも冬の土用の丑の日向きな食材がたくさんありますので、冬の土用の丑の日にトライしてみませんか?
土用の丑の日になぜウナギ??
土用丑の日といえばウナギを食べるというのが風習となっていますよね。暑い夏を栄養価の高いウナギを食べて乗り切ろう!という意味だと思っていたのですが、土用の丑の日にウナギを食べるという風習は1820年代には行われていたのそうで、この風習には諸説あるんだそうです。
『丑鰻考:「丑日の鰻」の起源を探る』(遠山英志/著 青森県文芸協会出版部 1988.11)p6-7に丑鰻の起源とその俗説が書かれているのですが、
「〔俗説(1)〕平賀源内が、余りはやらぬ鰻屋から看板を頼まれ、宣伝のため「本日土用丑の日」と墨痕鮮やかに大書した。それをその店の入口に貼り出させたところ、大評判となり、千客万来となったことから、他の鰻屋も真似てこの風習が起こった。」
「〔俗説(2)〕文政年間、藤堂という大名から鰻の蒲焼きの注文を受けた江戸和泉橋通りの鰻屋、春木屋(善兵衛)では、夏土用の子、丑、寅の三日に渡って焼き、それぞれの土瓶へ密封し、土蔵の穴ぐらへ入れておいた。納める時、調べてみると丑日に焼いたものだけが、色も褪めず、香味も変わっていなかった。この逸話が素で、この風習が起こった。」
「〔俗説(3)〕庶民が、夏の暑さが最もこたえる土用の丑日に、栄養豊富な鰻の蒲焼きを食し、夏負けせぬように願ったことが、長い年月の間に定着して、この風習となった。」
とされています。
私が聞いたことがあるのは俗説の1と3です。俗説の2は逸話が元となっていることからか、あまり耳にしたことはなかったというのが正直な感想ですね。丑の日に焼いたものだけが色も味も落ちていなかったから鰻を食べよう!なんて、説得力には欠けてしまいますものね。
でも、先にも述べた通り、昔から丑の日を特別として行事を行うことも多いそうですし、丑の日には昔から何か神秘的な意味合いがあるのかもしれませんね。
何はともあれ、土用の丑の日に鰻を食べるというのは「鰻屋さんに頼まれた平賀源内の策」「栄養満点の鰻で夏を乗り切ろう」ということと考えて良さそうです。
現在では夏の土用の丑の日だけを行事として盛り上げていますが、最近では冬の土用の丑の日にもウナギを食べよう!という活動がされているそうですよ。
ところで2016年の冬の土用はいつ?
2016年の土用の丑の日は実に、6回もあります!!ちなみに、冬の土用の丑の日は1月20日と2月1日の2回です。この日に合わせて、紹介した食材を使った料理で土用の丑の日を迎えてみてはいかがですか?
そもそも、土用の丑の日って何?6回ってどういうこと?と思ったので、土用の丑の日についてちょっと調べをしてみました。
土用の丑の日って何?
土用については幾つか参考文献をあげてみますね。
『世界大百科事典 20 トウケ-トン 改訂新版』(平凡社 2007.9)p436「土用」の項目に以下のような記述があります。
「雑節の一つ.年4回各季にあるが,一般には太陽の黄経117°に達した夏の土用を指す.立秋前18日間をいい,初日を土用の入りという.極暑のためその暑さを利用したり,また暑気負けを防ぐ各種の習俗が行われている.(中略)夏負け防止では土用丑の日の伝承が多く,ウの字のつくウナギ,ウリ,牛の肉や土用餅を食べる風習がある.」
土用は雑節の一つであることや、土用は立秋の前日までの期間であることが分かりますね。これに合わせて考えたいのが丑の日についてです。丑の日については
『世界大百科事典 3 イン-エン 改訂新版』(平凡社 2007.9)p238「丑の日」の項目に
「十二支の丑にあたる日で,夏の土用の丑の日や2月と11月の丑の日など,この日を特別の日とする行事がいくつかみられる.夏の土用丑の日にはウナギなど脂肪の多い食物をとると夏やせしないとするのは一般的であるが,頭に<う>のつくウリ・梅干しなどを食べるとよいという所もある.」
とあります。暦の上で割り振られた十干と十二支の組み合わせですね。この丑の日に当たる日には、上にもあるように夏の土用の丑の日や2月や11月の丑の日を特別に捉えられているということが分かります。
雑節の土用と丑の日を組み合わせたのが土用の丑の日ということですね。
そして、この土用の丑の日はその年によって回数がことなるのです。土用期間中に丑の日が2回巡ってくることがあるので、そういった場合は先の丑の日を「一の丑」、後の丑の日を「二の丑」と呼びます。
春夏秋冬の土用の「一の丑」と「二の丑」を合わせると多い時で7回にもなるのです。
驚きですよね!この考え方で、2016年は6回も土用の丑の日があるわけです。そして冬は2回の土用の丑の日があるんですね。ウナギ好きな方はこれを口実にたくさん食べれてしまいますよね〜。
終わりに
いかがでしたか?冬の土用には旬の食材を使って、元気に冬を乗り切りたいものですね。
今までスルーしてきた冬の土用の丑の日。そして、今回は触れませんでしたが、春や秋の土用の丑の日。日本の風習にはまだまだ知らないことがたくさんありますよね。
我が家でも今度からは土用の丑の日にはスタミナのつく料理を出してみようかと思います。まだまだ子供も小さいし、主人には風邪一つ引かずに頑張って働いてもらわないといけませんからね!
これを機に冬もウナギを楽しむ人が増えて、鰻屋さんが年中困らなくなれば平賀源内も本望でしょうね〜♪
この記事へのコメントはありません。